人達と自分

私がゲロをはいたとしても、ことが重大になるのは、その時だけ。

その、一瞬だけ。


普段空いた風穴に発する痛みや虚しさなどは、すぐに忘れ去られる。

表に出ないだけで、もう、くずれそうなのに。

風穴部分から砂が舞い削れていくような。

まさに風化していく。


私の心。



抱きしめて謝って機嫌直して。
そんな風すら、私の心の風穴に砂埃を舞わせる。

そこから徐々に徐々にと削れていくのは、私の心だけではなく、私自身なのかも知れない。

そのままいなくなれたなら、幾らか幸せなのかも知れない。

私を消した本人も、決して気が付くこともない。

とても綺麗だ。

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