あめ
雨には参ります。
全ての悪運を、雨のせいにしてしまえる。
それはこう言うことにも繋がる。
悲しみや、アンニュイなどの色々を、認めてしまえる。
雨が降っているからだって。
雨のせいにしてしまえる。
どうしてもっと、考えないのだろう。
どうしてもっと、心よりも頭できちんと考えて、理性や制御を両手に渡れないのだろう。
いつかはいなくなることが、どうしてこんなにも嫌なのだろう。
いつかはいなくなることを考えてしまうことが、どうしてこんなにも苦手なのだろう。
だからと言って、人を巻き込む私は、なんて、邪悪なのだろう。
だからと言って、全てを、手にしてしまうことなんて出来やしないのに。
求められると全てを答えたい。
求められたぶんだけ返したい。
そう。
求められたぶんだけ。
返したい。
いつからだろう。
雨は、私のネガティブの味方をする。
許してしまう。
ネガティブも。
武器用も。
全てを雨は許してしまう。
隠さないで。
晴れたらあらわになる全てを。
私にみせないほどに、雨はまだ降り続ける。
それでも私は、わかっていても、今もこうして、雨に委ねようとしている。
雨には参ります。
それでも雨を受け入れ、
雨にもたれて、
自分に浸っています。
酔いしれている。
きっとそうでしょう。
きっと。
ではまたね。
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